症例紹介2

[症例3]

トイプードル 雄 9ヵ月齢 2.8kg

主訴:2ヵ月前からの間欠的な右後肢跛行と前日からの突然の右後肢挙上

検査所見:歩様検査において、間欠的に接地させるような仕草もあるが、右後肢の挙上が顕著に認められた。触診において、右大腿筋量の萎縮が顕著であり、右股関節伸展時における疼痛も明らかであった。X線検査では、右大腿骨頭の変形および骨頭成長板の骨折が確認された。

仮診断:レッグカルベペルテス病に伴う右大腿骨頭成長板の骨折


左:術前のX線写真、右:術前の歩行動画

治療:レッグカルベペルテス病は保存療法に反応が乏しく、一般的には大腿骨頭・骨頚切除術(FHO)による救済的外科手術が行われている。FHO実施後は、疼痛からは解放されるが、偽関節が形成されるまでには長期間が必要であり、また、その術後の機能回復率も60-70%と言われている。飼い主様の関節温存への希望も強く、術後の機能回復率が90%以上と言われている人工関節全置換術(BioMedtrix社 Micro THRシステム)を本患者には実施した。また、THR実施時には、関節鏡検査による股関節内の評価も併せて実施した。

予後:術後は2週間の安静管理が必要だが、術後2日目より患肢を使用し始め、術後2週目にはたまに跛行は認められるが、ほとんど跛行なく四肢にて歩行出来るようになった。まだ、小型犬のTHRに対する長期的な予後は不詳だが、現時点でのインプラントの異常は一切認められない。


左:術後のX線写真、右:術後2週の歩行動画

jaha 日本動物福祉協会

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